「師匠、僕の人生の主役は僕だから」。超能力を持つ中学生・影山茂夫(モブ)は、師匠である霊幻新隆のもとで働きながらも、自分の意思で世界と向き合い始めます。第1期で自身の力と向き合い始めたモブは、第2期ではさらに深く、人間関係や社会の残酷さに触れ、葛藤し、傷つきながらも大きく成長していきます。そして、ついに動き出す巨大組織「爪」との最終決戦。
本記事では、アニメ『モブサイコ100 II(第2期)』のあらすじから、心を揺さぶる感動エピソード、そしてアニメ史に残る伝説のバトルシーンまでを解説していきます。ただのバトルアニメではない、思春期の繊細な心を描いた青春ドラマ。一体どんな話なのか、なぜこれほどまでに絶賛されるのか、その魅力を余すところなく解説していきます。
モブサイコ100 II(2期) あらすじ
霊幻新隆の弟子として除霊のアルバイトを続けるモブ。彼は学校生活でも、生徒会選挙に立候補しようとしたり、意中の相手であるツボミちゃんに見てもらうためマラソン大会に向けて努力したりと、少しずつ「普通の中学生」としての青春を謳歌しようとしていました。しかし、そんな彼の前に現れるのは、都市伝説や悪霊、そして人間の悪意といった、綺麗事だけでは済まされない現実でした。
さらに、第1期で一部を壊滅させた秘密結社「爪」の本部が、ついに世界征服に向けて動き出します。最強の超能力者であるボス・鈴木統一郎率いる精鋭部隊「5超」が調味市を襲撃。大切な日常と仲間を守るため、モブは再び戦いの渦中へと身を投じます。圧倒的な力を前に、モブが出した答えとは。そして、師匠・霊幻との関係に訪れる決定的な変化とは。
モブサイコ100 II(2期) ストーリーネタバレ解説
ここからは、ストーリーのネタバレになります。
最凶の悪霊・最上啓示との精神世界での死闘(第4話~第5話)
実力派霊能力者・松尾からの依頼で、悪霊に取り憑かれた資産家の娘・浅桐みのりの除霊を行うことになったモブと霊幻。しかし、憑依していたのはかつて「世紀の霊能力者」と呼ばれ、現在は最強の悪霊と化した最上啓示でした。最上はモブを捕らえ、自身の精神世界へと引きずり込みます。そこは、モブが超能力を持たない世界で、半年間にわたり凄惨ないじめと孤独を味わわせる地獄のような場所でした。
最上の目的は、モブに負の感情を植え付け、自分と同じような悪霊にすること。モブは心を壊されかけますが、外部から侵入してきたエクボの助けにより記憶を取り戻します。「人は変われる」と信じるモブは、最上の悪意を跳ね除け、「勇気100%」で覚醒。精神世界の中で最上を打ち破り、みのりを救出します。現実に戻ったモブは、みのりに対して謝罪を求めず、「これから変わればいい」と優しく諭すのでした。
孤独な男の転落と、師弟の決別・和解(第6話~第7話)
ある日、モブは霊幻に対し「自分の判断で動きたい」と告げ、相談所に行かなくなります。友人たちと楽しく過ごすモブとは対照的に、霊幻は孤独を深めていきます。焦った霊幻はテレビ出演の依頼を受けますが、それは罠で、生放送中にインチキ霊能力者であることを暴かれ、世間から激しいバッシングを受けることに。記者会見を開き、謝罪を迫られる霊幻。
追い詰められた霊幻は、カメラの前で「成長したな、お前」と、画面の向こうにいるであろうモブに語りかけます。その瞬間、会場のカメラやマイクが超能力で浮き上がり、放送は中断。会場に潜んでいたモブが超能力で彼を救ったのです。帰り道、二人は再会します。モブは「最初から知ってましたよ、師匠の正体が『いい奴』だってこと」と告げ、二人の関係は「師匠と弟子」から「対等なパートナー」へと再構築されました。
崩れ去る日常!マラソン大会と焼き払われた家(第8話)
マラソン大会で10位以内に入り、ツボミちゃんに告白するという目標を立てたモブ。超能力を使わず、肉体改造部での特訓の成果を発揮して完走しますが、順位は振るわず、告白の夢は破れます。しかし、全力を出し切った清々しさを胸に帰宅したモブを待っていたのは、無残にも焼き払われ、火の海となった自宅でした。
家の中には家族の姿らしき黒焦げの遺体が。モブの感情は一瞬で限界を超え、精神が崩壊しかけます。しかし、それは「爪」のボス・鈴木統一郎の息子であるショウが見せた幻覚(偽装)でした。家族はショウによって事前に避難させられていたのです。しかし、日常を脅かされたモブの怒りと悲しみは消えず、ここから「爪」との全面戦争が始まります。
世界征服の幕開け!「爪」幹部との総力戦(第9話~第10話)
鈴木統一郎は世界征服を宣言し、調味市に巨大な塔「文化タワー」を出現させます。街には「爪」の兵隊たちが溢れ、パニック状態に。モブは家族の安全を確認し安堵したものの、疲労から深い眠りについてしまいます。その間、テル、律、そしてかつての「爪」第七支部のメンバーたちが、街を守るために立ち上がります。
特にテルは目覚ましい活躍を見せますが、ボスの直属部隊「5超」の圧倒的な力の前に苦戦を強いられます。一方、ショウは父である統一郎を止めるために単身タワーへ乗り込みますが、父の圧倒的なエネルギーの前に手も足も出ません。仲間たちが傷ついていく中、ついにモブが目を覚まします。
瞬間移動能力者・島崎の恐怖とテルの覚醒(第11話)
「5超」の中でも特に厄介な実力者、島崎。彼は瞬間移動(テレポート)と未来予知(相手の動きを先読みする力)を組み合わせた強力な能力者です。テル、律、元第七支部のメンバーたちが束になってかかりますが、島崎一人に手玉に取られます。しかし、テルは戦いの中でさらに成長し、島崎の動きに対応し始めます。
追い詰められた島崎は、全ての感覚を遮断し超能力のみに集中する「マインズ・アイ」を発動し、全員を叩きのめそうとします。そこへ復活したモブが登場。圧倒的なプレッシャーで島崎を威圧し、戦意を喪失させます。島崎はモブの底知れない力に恐怖し、撤退を選びました。
引きこもり超能力者・芹沢と霊幻の説得(第11話~第12話)
モブたちはタワーを登り、ボスの元へ向かいます。その前に立ちはだかったのは、「5超」最強の男・芹沢克也。彼は強力な念動力を持っていますが、過去のトラウマから27歳にして引きこもり生活を送っていました。鈴木統一郎に拾われ、彼を社長と呼び妄信的に従っています。
そんな芹沢に対し、霊幻が立ち向かいます。霊幻は彼と同じ「社会人」として、そして「先輩」として、芹沢の抱える孤独や不安に寄り添い、説得を試みます。「逃げてもいいんだ」「友達になろう」。霊幻の言葉に心を動かされた芹沢は、鈴木への依存を断ち切り、霊幻やモブたちの側に寝返ることを決意。最強の戦力が仲間に加わりました。
【ラスト】最終決戦!モブvs鈴木統一郎(第13話)
ついにタワーの最上階で、モブと鈴木統一郎が対峙します。鈴木はエネルギーを蓄積し放出する能力を持ち、その力はモブと互角かそれ以上。激しい空中戦が繰り広げられ、街は破壊されていきます。鈴木は「力こそ全て」という信念のもと、自らの体を犠牲にしてでも勝とうとします。
しかし、過剰なエネルギーを取り込みすぎた鈴木は自爆寸前の状態に。モブは彼を見捨てることなく、暴走するエネルギーを全て吸収し、自身の体に取り込みます。その際、爆発の影響で巨大なブロッコリー(神樹)が誕生しました。モブの「優しさ100%」に触れた鈴木は、初めて敗北と他者の温かさを知り、自首することを選びます。戦いは終わり、破壊された街も少しずつ復興へ。モブと霊幻、そして仲間たちの平穏な日常が戻ってきました。
その後の展開
世界を巻き込んだ大戦は終結しましたが、物語はまだ終わりません。続く第3期(完結編)では、モブの進路についての悩みや、街の中心に突如現れた巨大なブロッコリー(神樹)を巡る新たな騒動が描かれます。神樹の力を利用しようとする宗教団体や、ブロッコリーの意思に乗っ取られるエクボなど、最後の試練がモブに降りかかります。
そして、モブがずっと片思いしていたツボミちゃんへの告白。その瞬間に向けて、モブの中にある「もう一人の自分(???%)」との対峙が始まります。全ての感情と向き合い、モブサイコ100という物語が本当の意味で完結するフィナーレへと続いていきます。
【解説】第2期が「神アニメ」と呼ばれる理由とは?
第2期は、国内外のアニメアワードで多くの賞を受賞し、「神アニメ」と称賛されました。なぜそこまで評価されたのか、その理由を3つのポイントで解説します。
① 限界突破の作画クオリティと演出
制作会社ボンズのスタッフが、手描きアニメーションの限界に挑んだと言われるほど、映像のクオリティが群を抜いています。特に第5話の精神世界での戦闘や、第11話の島崎戦、そして最終話の空中戦は、カメラワーク、エフェクト、動きの滑らかさ全てが異次元。CGを多用する現代アニメにおいて、あえて手描きにこだわった迫力と熱量が、視聴者の心を鷲掴みにしました。
② モブの精神的成長と「優しさ」の定義
第2期のテーマは「他者との関わり」と「自己受容」でした。最上啓示編で「人は変われる」と信じ、師匠との決別を経て「自分の意志」を持ち、最後に敵である鈴木統一郎さえも救う。モブが見せた優しさは、ただ甘いだけでなく、強さと覚悟に裏打ちされたものでした。この精神的な成長過程が丁寧に描かれたことで、単なるバトルアニメを超えた感動を生み出しました。
③ 霊幻新隆という人間臭い大人の魅力
第2期は、完璧に見えていた霊幻の「弱さ」や「孤独」が露わになったシーズンでもありました。しかし、その弱さを認めた上で、モブと対等な関係を築き直し、さらには敵である芹沢の心をも救う姿は、多くの視聴者の共感を呼びました。「特別な力がなくても、人は誰かを救える」。この作品の根底にあるメッセージを体現した霊幻の存在が、物語に深みを与えました。
伏線回収まとめ
第2期で回収された伏線や、物語の核心に迫る要素について解説します。
モブの感情爆発の理由
第1期から続くモブの感情メーター。第2期では、最上編での「勇気100%」や、最終話での「優しさ100%」など、ポジティブな感情による爆発が多く描かれました。これは、モブが自分の感情をただ抑え込むのではなく、受け入れ、力に変える術を学んだ証拠です。負の感情だけでなく、正の感情もまた強大な力になるという描写は、モブの成長そのものを表しています。
巨大ブロッコリー(神樹)の誕生
最終決戦でモブが鈴木統一郎の暴走エネルギーを吸収し、その余波でポケットに入っていたブロッコリーの種が急成長しました。この巨大なブロッコリーは、第3期における最大のキーアイテム「神樹」となります。ギャグのような展開で生まれたこの植物が、後にモブとエクボの関係、そして街全体を揺るがす大事件の引き金となるとは、この時は誰も予想していませんでした。
「爪」のボスの家族関係
鈴木統一郎とその息子ショウの関係は、ある意味でモブと律の関係の対比となっていました。力を重視し、家族を顧みなかった父と、そんな父を止めるために戦った息子。最終的に統一郎が改心し、妻のもとへ戻ることを決意した結末は、力よりも大切なものがあるという本作のテーマを補強するものでした。
原作との主な違い
原作との主な違いについて解説します。
オリジナルエピソードの追加と構成の妙
第1話で描かれた、モブが生徒会選挙に立候補するエピソードや、エミちゃんという小説家志望の女子生徒との交流は、原作の短編を上手く組み込んだ構成になっています。特にエミちゃんのエピソードは、モブが「自分の意志」を表明する重要なきっかけとなっており、アニメ版独自の丁寧な導入として高く評価されています。
戦闘シーンの大幅な拡張
原作のラフなタッチを活かしつつ、アニメでは戦闘シーンが大幅に盛られています。特に最終話のモブ対統一郎の戦いは、ビルを粉砕し、瓦礫を集めて巨大な球体を作るなど、スケール感が数倍に膨れ上がっています。原作の勢いをそのままに、映像としての快感を追求した演出は見事の一言です。
名シーン集
ここからは、『モブサイコ100 II(第2期)』で特に心に残った名シーンをご紹介します。
「正体なんて…最初っから知ってましたよ」(第7話)
記者会見会場から霊幻を救い出した後、帰り道でモブが言った一言。霊幻がインチキであることを知っていながら、「僕の師匠の正体は『いい奴』だ」と断言したこのシーンは、二人の信頼関係の深さを象徴する、シリーズ屈指の名場面です。この言葉を聞いた霊幻の安堵した表情に、涙した視聴者も多いでしょう。
「逃げたきゃ逃げろ!」霊幻の説得(第11話)
引きこもりの超能力者・芹沢に対し、霊幻が叫んだ言葉。敵に対して「逃げてもいい」と言うのは一見無責任に思えますが、社会の辛さから逃げて孤立してしまった芹沢にとって、それは最も欲しかった許しの言葉でした。「逃げた先にあるのは保護じゃなくて責任だ」と続くセリフも含め、社会人としての厳しさと優しさが詰まった名シーンです。
最上編での「勇気100%」(第5話)
精神世界で絶望的な状況に追い込まれながらも、エクボの助けで記憶を取り戻し、自分を信じて覚醒したモブ。「僕は僕の人生の主役だ」と宣言し、圧倒的な光の力で悪霊を浄化する姿は、モブが精神的に大きく成長した瞬間でした。第2期前半のクライマックスにふさわしい、カタルシス溢れるシーンです。
キャラ強さ(かっこよさ)ランキングトップ5
今回は純粋な戦闘能力だけでなく、作中での活躍や人間的な魅力、そして「かっこよさ」を含めた総合ランキングです。
1位:影山茂夫(モブ)
- 鈴木統一郎と互角以上に渡り合う戦闘力
- 敵を許し、受け入れる器の大きさ
- 師匠・霊幻を救った男気
- 自分の弱さと向き合う誠実さ
もはや守られるだけの子供ではありません。精神的にも肉体的にも、誰よりもかっこいいヒーローとして覚醒しました。
2位:霊幻新隆
- 芹沢の心を救った「先輩」としての言葉
- 孤独を受け入れ、モブと向き合った誠実さ
- 絶体絶命のピンチでもハッタリをかます度胸
- 正当防衛ラッシュのキレ味
かっこ悪いところも含めてかっこいい。彼がいたからこそ、モブも芹沢も救われました。理想の大人像です。
3位:花沢輝気(テル)
- 応用力と学習能力の高さ
- 格上相手でも諦めない不屈の闘志
- モブを信じて待ち続ける信頼感
- ファッションセンス(?)の向上
精神的なタフさは作中随一。ボロボロになりながらも立ち向かう姿は、まさに主人公級の輝きを放っていました。
4位:肉体改造部(郷田武蔵たち)
- 超能力者に生身で立ち向かう勇敢さ
- 仲間(モブ)を守るための即断即決
- 常にポジティブな筋肉思考
- 鋼のような肉体美
超能力アニメにおいて「フィジカル最強」を証明した男たち。彼らの登場シーンはいつも熱いです。
5位:鈴木統一郎
- エネルギーを蓄積・放出する最強クラスの能力
- 世界を敵に回す覚悟と野心
- 圧倒的なラスボス感
- 最後の最後に人間らしさを取り戻した姿
モブが乗り越えるべき巨大な壁として、十分すぎる存在感を示しました。彼との戦いがモブをさらに強くしました。
モブサイコ100 II(2期)はどこで見れる?
| サービス名 | 見れる? | アニメ作品数 | 月額料金 |
|---|---|---|---|
| 人気No.1 DMM TV |
〇 | 6000作品 | 550円/月額 |
| dアニメストア | 〇 | 6000作品 | 550円/月額 |
| U-NEXT | 〇 | 7000作品 | 2,189円/月額 |
| Netflix | 〇 | 7000作品 | 890円/月額 |
| Amazonプライム | 〇 | 800作品 | 600円/月額 |
モブサイコ100 II(2期)の平均評価
総合点数
モブサイコ100 II(2期)
師弟の絆に涙
バトルが凄まじい
モブの成長が尊い

おもしろさ
ストーリー
キャラ
中毒性
第1期も素晴らしかったですが、第2期はそれを軽々と超える「神アニメ」の領域に達しています。特に前半の師弟編は、超能力バトル作品とは思えないほど繊細な人間ドラマが描かれており、多くの視聴者が涙しました。そして後半の「爪」編では、劇場版クオリティのアクションが毎週のように展開され、瞬きするのも惜しいほど。笑い、涙、興奮、感動のすべてが詰まった、文句なしの傑作シーズンです。
モブサイコ100 II(2期)はどんな人におすすめか?
- 第1期を見て面白いと感じたすべての人(必見です)
- アクションだけでなく、心に刺さる人間ドラマを求めている人
- アニメーション表現の極致を目撃したい人
第2期は、第1期で積み上げた土台の上で、ストーリー、作画、演出のすべてがさらに進化しています。特に第5話〜第7話にかけての師弟編や、後半の「爪」編のバトルは、涙なしでは見られません。モブの成長物語として一つの完成形を迎えるシーズンであり、アニメファンならば見て損はない最高傑作です。
