ダークファンタジー

5分でわかる東京喰種√A(2期)!【ネタバレ考察】なぜカネキはアオギリの樹に入ったのか?

「僕は、アオギリの樹に入る」。
覚醒し、強大な力を手に入れた金木研(カネキ)が選んだのは、「あんていく」の仲間たちの元へ戻ることではなく、敵対組織である「アオギリの樹」への加入でした。なぜ彼はその道を選んだのか。大切なものを守るために強さを求めた少年は、修羅の道を歩むことで何を得て、何を失うのか。
本記事では、アニメオリジナルの展開で描かれる『東京喰種トーキョーグール√A(第2期)』のあらすじから、原作とは異なる衝撃のストーリー、そして涙なしでは見られない最終回の結末までを解説していきます。悲劇の連鎖の果てに待っていたものとは。賛否両論を巻き起こしつつも、美しく悲しい結末でファンの心を抉った第2期の全貌を解説していきます。

東京喰種√A(2期) あらすじ

アオギリの樹のアジトでの戦いを経て、ヤモリを倒し覚醒したカネキ。救出に来たトーカに対し、彼は「アオギリに入る」と告げ、彼女の前から姿を消します。カネキの目的は、アオギリの強大な力を利用して「隻眼の梟」やCCGといった脅威を排除し、あんていくの仲間たちが平和に暮らせる世界を作ることでした。
カネキは「眼帯の喰種」としてCCGから危険視される存在となり、共喰いを繰り返して力を増していきます。一方、CCGは喰種を完全に駆逐するため、最強の捜査官・有馬貴将らを投入し、大規模な掃討作戦を計画していました。そして、カネキの親友・ヒデもまた、独自に行動を開始します。互いに想い合いながらもすれ違うカネキとトーカ、そしてヒデ。雪が降り積もる東京で、それぞれの運命が交錯する最終決戦が始まろうとしていました。

東京喰種√A(2期) ストーリーネタバレ解説

ここからは、ストーリーのネタバレになります。

アオギリ加入とコクリア襲撃(第1話〜第4話)

アオギリの樹に入ったカネキは、幹部のアヤトらと共に行動し、喰種収容所「コクリア」を襲撃します。目的は凶悪な喰種たちの解放。カネキの真意は、アオギリ内部から組織の戦力を削ぎつつ、より強い力を手に入れることでした。コクリアでの戦いの中、カネキはSSレートの喰種「シャチ」と交戦し、圧倒的な実力差で敗北します。
さらに、CCGの亜門鋼太朗たちも駆けつけ、乱戦状態に。カネキは半赫者(はんかくじゃ)化の兆候を見せ始め、理性を失いかけながらも戦い続けます。一方、トーカはカネキがアオギリに入ったことを知り、受験勉強に励みながらも彼の帰りを待ち続けていました。「あんていく」の日常を守るために戦うカネキと、彼を待つトーカ。二人の距離は広がるばかりでした。

隻眼の梟の正体とCCGの決断(第5話〜第8話)

カネキは共喰いを繰り返し、その力は増大していましたが、同時に精神の均衡を崩し始めていました。ムカデのような赫子を暴走させ、敵味方の区別がつかなくなることも。そんな中、CCGは伝説の喰種「隻眼の梟」の情報を掴みます。その正体は、芳村店長の実の子供であり、アオギリの樹のリーダー「エト」でした。
しかし、CCGは芳村店長こそが「隻眼の梟」であると誤認(あるいは芳村が子を庇って名乗った)し、「あんていく」への総攻撃「梟討伐作戦」を決定します。平穏に暮らしていた芳村、入見カヤ(黒イヌ)、古間円児(魔猿)たちは、過去の罪を清算し、トーカたち若い世代を逃がすために、死を覚悟してCCGを迎え撃つ準備を始めます。

あんていく殲滅戦!魔猿と黒イヌの意地(第9話〜第10話)

雪の降る夜、CCGによる「あんていく」包囲網が完成しました。魔猿と黒イヌはそれぞれの配下を率いて奮戦しますが、CCGの圧倒的な物量と特等捜査官たちの前に追い詰められていきます。芳村店長もまた、篠原特等ら最強の捜査官たちと対峙。不殺を貫いてきた彼も、この時ばかりは全力を解放し、鬼神の如き強さを見せつけます。
一方、カネキは仲間たちの危機を知り、ボロボロの体で「あんていく」へと向かいます。途中、CCGの部隊に行く手を阻まれますが、傷つきながらも突破。しかし、辿り着いた時には既に多くの仲間が倒れていました。カネキは魔猿と黒イヌを救出し、芳村のもとへ急ぎますが、そこで宿命の相手・亜門鋼太朗と遭遇します。

カネキvs亜門!悲しき決着(第11話前半)

カネキと亜門、互いに認め合いながらも敵対せざるを得ない二人の最後の戦いが始まります。亜門は新型クインケ「アラタ」を装備し、カネキに猛攻を仕掛けます。カネキも赫子で応戦しますが、心の中では戦いを望んでいませんでした。激闘の末、カネキは亜門の一撃を受けて重傷を負い、亜門もまたカネキの反撃で右腕を失います。
勝敗がつかぬまま、二人は力尽きて倒れます。カネキは朦朧とする意識の中で、「あんていく」へと這っていきます。そこには、変わり果てた喫茶店の姿がありました。一方、芳村店長も捜査官たちの連携攻撃により敗北。そこへ本物の「隻眼の梟(エト)」が現れ、芳村を飲み込んで連れ去ってしまいます。戦場は混沌を極めていました。

【ラスト】ヒデとの再会、そして雪の行軍(第11話後半〜第12話)

傷つき、「あんていく」の中に避難したカネキ。そこで彼を待っていたのは、親友のヒデでした。ヒデはCCGのアルバイトとして作戦に参加していましたが、カネキの正体に気づいており、彼を助けに来たのです。しかし、ヒデの腹部は致命傷を負い、血に染まっていました。「カネキ、帰ろうぜ」。ヒデはカネキに笑顔で語りかけ、カネキの腕の中で静かに息を引き取ります。
「あんていく」が炎に包まれる中、カネキは亡くなったヒデを抱きかかえ、外へと歩き出します。雪が降りしきる中、CCGの捜査官たちが整列する道を、親友を抱いてただ黙々と歩くカネキ。BGMの「unravel(アコースティックver.)」だけが響く静寂の世界。誰も彼を攻撃せず、ただその悲痛な姿を見送ります。
その先に待っていたのは、CCG最強の死神・有馬貴将でした。カネキはヒデを雪の上に横たえ、有馬と対峙します。武器(クインケ)を構える有馬と、赫眼を見開くカネキ。二人の激突を予感させるカットで画面はホワイトアウトし、ヒデの遺体が消えた雪原に、有馬のクインケだけが突き刺さっている描写で物語は幕を閉じます。カネキの生死も、その後の行方も明かされないまま、悲劇の物語は静かに終焉を迎えました。

その後の展開

アニメ版は一度ここで幕を閉じますが、物語は数年後の世界を描く続編『東京喰種トーキョーグール:re』へと続きます。舞台は、CCGが新設した喰種の力を持つ捜査官チーム「クインクス班」。その指導者(メンター)として、ある一人の青年が登場します。
彼の名は「佐々木琲世(ささき はいせ)」。黒と白が入り混じった髪を持ち、穏やかな性格の彼は、過去の記憶を失っていました。しかし、彼の脳内には時折「カネキケン」という名の少年が囁きかけます。有馬貴将との戦いでカネキはどうなったのか、なぜ佐々木琲世として生きているのか。失われた記憶と新たな仲間たちを巡る、もう一つの悲劇と希望の物語が幕を開けます。

【考察】なぜカネキはアオギリの樹に入ったのか?

アニメ版独自の展開である「アオギリ加入」。原作では最後まで「あんていく」サイドで戦った彼が、なぜ敵組織に入る道を選んだのか。その理由を考察します。

大切なものを守るための「力」への執着

第1期でヤモリに拷問を受けたカネキは、「何もできないのは自分が弱いからだ」という強烈な強迫観念を植え付けられました。「あんていく」に留まっていては、迫りくる強大な敵(CCGやアオギリの上位陣)から仲間を守れないと判断したのでしょう。敵の懐に入り、その力を利用してさらに強くなること。それが、彼なりの「守るための手段」でした。

「隻眼の梟」への接近と監視

カネキの目的の一つに、全ての元凶とも言える「隻眼の梟」の正体を探り、排除することがありました。アオギリにいれば梟に近づく機会が増えます。彼は仲間を守るために、自分が汚れ役となり、危険な組織の内側から脅威を排除しようとしたと考えられます。

孤独な自己犠牲の果て

しかし、その選択は結果としてカネキを孤独にしました。誰にも真意を告げず、一人で背負い込み、傷つきながら戦う。その姿は痛々しくもありましたが、彼の根本にある「自分が傷つけばいい」という自己犠牲の精神が、最も極端な形で現れたのがこのルートだったと言えます。

伏線回収まとめ

第2期で明らかになった、物語の根幹に関わる重要な伏線について解説します。

芳村店長の過去と「隻眼の梟」の正体

温厚な芳村店長が、かつて「功善」という名の掃除屋として恐れられていたこと、そして人間の女性・憂那との間に子供を設けていたことが明かされました。その子供こそが、アオギリの樹のリーダー・エトであり、本物の「隻眼の梟」でした。芳村が「あんていく」を作ったのは、いつか娘が帰ってこられる場所を残すためだったのです。

ヒデの知っていた真実

カネキの親友・ヒデは、実は物語の早い段階からカネキが喰種であることを知っていました。それでも彼は変わらずカネキの親友であり続け、CCGに潜り込んで情報を集め、陰ながらカネキを助けようとしていました。最終話で「知ってた」と告げるシーンは、彼の深すぎる愛情と覚悟が詰まった最大の伏線回収でした。

小説家・高槻泉の正体

カネキやヒデが愛読していたミステリー作家・高槻泉。彼女の正体は、実はエト(隻眼の梟)でした。人間社会に溶け込み、作家として活動しながら、裏では喰種組織を操っていたのです。彼女が書く小説のダークな世界観は、彼女自身が見てきた残酷な現実そのものだったのかもしれません。

原作との主な違い(ルート分岐の解説)

アニメ版と原作漫画の決定的な違いについて解説します。

カネキの所属組織の違い

最大の違いはやはりここです。

  • 原作漫画:カネキはアオギリには入らず、月山や万丈らと独自のグループを結成し、「嘉納(カネキを改造した医者)」の謎を追います。
  • アニメ版:カネキはアオギリに入り、アヤトらと行動を共にします。これにより、原作で描かれたカネキvs鯱(シャチ)の戦闘場所や、嘉納邸でのエピソードなどが大幅に変更・カットされています。

ヒデの結末と有馬との対峙

  • 原作漫画:ヒデは地下道でカネキと再会し、飢餓状態のカネキに「俺を喰え」と自らの身体を差し出します。その後、カネキは回復して有馬と戦い、敗北して記憶を失います。
  • アニメ版:ヒデは致命傷を負った状態でカネキと再会し、彼の腕の中で亡くなります(描写からは死亡したように見えます)。カネキはヒデを抱えてCCGの包囲網を歩き、最後に有馬と対峙しますが、直接的な戦闘シーンは描かれずに幕を閉じます。

名シーン集

『東京喰種トーキョーグール√A(第2期)』で特に印象に残った名シーンをご紹介します。

最終話の「雪中行軍」(第12話)

燃え盛る「あんていく」を背に、亡くなったヒデを抱えて雪道を歩くカネキ。挿入歌「unravel (acoustic version)」が流れる中、セリフは一切なく、ただ歩く足音と映像だけで感情を揺さぶる演出は圧巻です。原作とは違う結末ですが、アニメ史に残る最も美しく、最も悲しいラストシーンの一つとして高く評価されています。

カネキとヒデの再会とコーヒー(第12話)

戦場となった喫茶店で、血を流しながらも「コーヒー淹れてくれよ」と笑うヒデ。震える手でコーヒーを淹れるカネキ。二人の間に流れる穏やかで切ない時間は、外の殺伐とした戦いとは対照的でした。「帰ろうぜ」というヒデの言葉は、カネキにとってどれほどの救いだったでしょうか。

トーカの疾走と叫び(第5話・最終話など)

カネキを追いかけ、ひたすらに走り続けるトーカの姿も印象的でした。陸橋の上でカネキを見つけながらも追いつけないシーンや、最終話で崩れ落ちる「あんていく」を見つめる絶望の表情。彼女の視点は、カネキが変わってしまったことへの悲しみと、置き去りにされた者の痛みを視聴者に伝えてくれました。

キャラ強さランキングトップ5

補足

第2期(√A)で描かれた戦闘描写や、物語への影響力を基準にした強さランキングです。

1位:有馬貴将

CCG最強の特等捜査官であり、「CCGの死神」の異名を持つ男。第2期のラストでカネキの前に立ちはだかった絶望的な壁です。隻眼の梟(エト)ですら彼との直接対決では撤退を余儀なくされ、カネキに対しても圧倒的な実力差を見せつけました。作中において彼に勝てる存在は皆無と言っていいでしょう。
強さの根拠
  • 隻眼の梟の腕を容易く切り落とす戦闘力
  • 回避不可能な攻撃精度
  • 感情を見せず淡々と敵を駆逐する精神性
  • 喰種たちが本能的に恐れる存在
総評

存在するだけで物語のバランスを崩しかねない最強キャラ。カネキが辿り着いた雪原の先に彼が待っていたこと自体が、ある種の「死」を意味していました。

2位:エト(隻眼の梟)

芳村店長の実の娘であり、アオギリの樹の真の支配者。巨大な異形の姿をした「赫者(カクジャ)」となり、特等捜査官たちを虫けらのように蹴散らしました。再生能力、攻撃範囲、スピード、どれをとっても規格外。有馬以外の人間では太刀打ちできない災害級の喰種です。
強さの根拠
  • 特等捜査官複数を単騎で圧倒
  • 巨大な赫子による広範囲攻撃
  • 芳村店長を凌駕する狂気と戦闘センス
  • SSSレートの脅威
総評

第2期の裏主人公とも言える存在。彼女の圧倒的な力と狂気が、物語をクライマックスへと導きました。

3位:芳村功善(不殺の梟)

「あんていく」の店長。かつては「功善」という名の掃除屋として恐れられていました。第2期では、仲間を逃がすためにCCGの精鋭部隊とたった一人で交戦。篠原や黒磐といった特等捜査官たちが新型クインケ「アラタ」を使ってようやく互角という、老いてなお衰えない最強クラスの実力を見せつけました。
強さの根拠
  • CCG最強戦力を一人で引き受ける耐久力
  • 遠近両対応の羽赫
  • 豊富な戦闘経験と技術
  • 不殺を捨てた時の鬼神のような強さ
総評

「不殺」の誓いを破ってでも子供たちを守ろうとした姿は涙を誘います。CCGが全戦力を投入しなければ倒せなかった伝説の喰種です。

4位:金木研(ムカデ/半赫者)

共喰いを繰り返した結果、半赫者へと進化したカネキ。ムカデのような形状の赫子を操り、高速かつ予測不能な動きで敵を翻弄します。特等捜査官である篠原を圧倒し、アラタ装備の亜門とも相討ちに持ち込むなど、Sレートを遥かに超えるSSレート級の戦闘能力を発揮しました。ただし、暴走のリスクが高く不安定です。
強さの根拠
  • 半赫者化による爆発的なスピードと攻撃力
  • 特等捜査官のクインケを破壊するパワー
  • 異常な再生能力
  • 理性を犠牲にした獣のような戦闘スタイル
総評

強さを求めた果てに手に入れた力は強大でしたが、同時に彼を蝕むものでした。亜門との戦いは、彼の強さと脆さが同居したベストバウトです。

5位:神代叉栄(シャチ)

コクリアに収容されていたSSレートの喰種。武道の達人であり、赫子に頼らずとも強靭な肉体と体術だけでカネキを圧倒しました。カネキが「手も足も出なかった」数少ない相手であり、その実力はいまだ底が見えません。リゼの義父という重要なポジションでもあります。
強さの根拠
  • 達人級の武術と喰種の身体能力の融合
  • 覚醒後のカネキを一方的にボコボコにする実力
  • 赫子を使わなくても強いという異常性
  • 精神的な落ち着きと風格
総評

派手さはありませんが、「純粋な強さ」ならトップクラス。カネキに「技術の差」を痛感させた壁としてランクインです。

東京喰種√A(2期)はどこで見れる?

サービス名 見れる? アニメ作品数 月額料金
人気No.1
DMM TV
6000作品 550円/月額
dアニメストア 6000作品 550円/月額
U-NEXT 7000作品 2,189円/月額
Netflix 7000作品 890円/月額
Amazonプライム 800作品 600円/月額
スクロールできます

東京喰種√A(2期)の平均評価

総合点数

東京喰種√A(2期)

映像美と音楽が芸術的

カネキの苦悩が深い

最終回は涙腺崩壊

8

おもしろさ

9

ストーリー

10

キャラ

9

中毒性

総合平均評価


原作者・石田スイ先生がストーリー原案を務めたアニメオリジナルルート。原作とは異なる展開に賛否はありましたが、セリフを削ぎ落とし、映像と音楽で心情を語る演出は非常に評価が高いです。特に挿入歌「Glassy Sky」や「On My Own」が流れるシーンの美しさは圧巻。そして最終回、雪の中を歩くカネキの姿は、言葉では言い表せないほどの悲壮感と美しさを湛えており、アニメ史に残る名ラストとして語り継がれています。

東京喰種√A(2期)はどんな人におすすめか?

ズバリ!
  • 原作とは違う「もう一つの東京喰種」を楽しみたい人
  • セリフよりも「演出」や「音楽」で語る芸術的なアニメが好きな人
  • カネキとヒデの友情、そして悲しい結末を見届けたい人

本作は、原作者・石田スイ先生が「カネキがアオギリに入っていたら?」というIFストーリーを描き下ろした意欲作です。説明的なセリフを極力排し、映像と音楽(特に挿入歌「Glassy Sky」など)で心情を表現する演出は非常に映画的で、第1期とはまた違った静謐な美しさがあります。特に最終話の、雪の中を歩くシーンはアニメ史に残る名演出。原作既読の方も、アニメならではの「痛み」と「美しさ」をぜひ体験してください。