神2勝・人類2勝という互角の戦績で迎えたラグナロク中盤戦。終末のワルキューレ2期では、これまで以上に異色で強烈な闘士たちが登場し、戦いは新たな局面へと突入する。神でありながら人類側につく釈迦、絶対王として君臨する始皇帝、兄の仇を討つ冥界の王ハデスなど、思想と誇りが激しく衝突。本記事では、終末のワルキューレ2期がどんな話なのかを中心に、物語の流れや見どころ、配信情報までをわかりやすく解説していきます。
終末のワルキューレ2期 あらすじ
ラグナロク第4回戦を終え、戦績は神2勝・人類2勝の五分。均衡が崩れかける中、次なる闘士として名乗りを上げたのは、なんと神である釈迦だった。神の裏切りという前代未聞の事態に、神々の怒りは爆発。続く戦いでは、人類最強の王・始皇帝と冥界の王ハデスが激突し、単なる力比べではなく「王とは何か」「支配とは何か」という思想のぶつかり合いが描かれていく。2期は、ラグナロクが神話から“信念の戦争”へと変化していく重要な章となっている。
終末のワルキューレ2期 ストーリーネタバレ解説
ここからは、終末のワルキューレ2期(前編)のストーリーのネタバレになります。
重要エピソード1:第4回戦 ジャック・ザ・リッパー vs ヘラクレス(第1話〜第5話)
神2勝・人類1勝の状況で行われる第4回戦。人類側代表は史上最悪の殺人鬼ジャック・ザ・リッパー、神側は正義の神ヘラクレスという、善悪が真逆の対戦カードが実現する。舞台はロンドン市街地。ジャックは神器によって街全体を罠に変え、正面戦闘を避けた知略戦を展開する。
重要エピソード2:正義の神の敗北(第5話)
ヘラクレスは最後までジャックを信じ、悪を救おうとするが、その優しさが致命傷となる。ジャックは心理戦と罠を駆使し、ついにヘラクレスを討ち取る。人類は第4回戦に勝利し、戦績は神2勝・人類2勝の五分に戻る。
重要エピソード3:第5回戦 雷電為右衛門 vs シヴァ(第6話〜第10話)
続く第5回戦は、力と力が正面衝突する肉弾戦。人類代表は史上最強の力士・雷電為右衛門、神側は破壊神シヴァ。雷電は筋肉の制限を解放する神器を得て、純粋な膂力で神に挑む。
重要エピソード4:力士の誇りと敗北(第10話)
雷電は圧倒的な力でシヴァを追い詰めるが、限界を超えた肉体は崩壊。最後はシヴァの舞踏神技によって敗北を喫する。結果は神側の勝利となり、戦績は神3勝・人類2勝となる。
重要エピソード5:釈迦の裏切り宣言(第11話)
第6回戦の闘士として現れた釈迦は、試合開始直前に「人類側につく」と宣言。神でありながら人類を選ぶという前代未聞の行動により、神界は大混乱に陥る。
重要エピソード6:釈迦 vs 零福(第11話〜第15話)
釈迦の対戦相手は、七福神が融合した存在・零福。人類への嫉妬と憎しみに支配された零福に対し、釈迦は戦いながら救済を試みるという異質な戦いを展開する。
重要エピソード7:波旬の降臨(第10話)
零福の心が完全に崩壊したことで、魔界の王・波旬が覚醒。純粋な悪意のみで構成された存在であり、釈迦の未来視すら通用しない絶望的な強敵として立ちはだかる。
重要エピソード8:覚醒と逆転(第14話〜第15話)
ワルキューレ・アルヴィトとの神器錬成により、釈迦は六道棍を手にする。感情を力に変える戦い方で波旬を打ち破り、人類側に勝利をもたらす。
ラスト:戦局の再逆転(第15話)
釈迦の勝利により、戦績は神3勝・人類3勝の同点に。神と人類の力関係は完全に拮抗し、ラグナロクは本格的な消耗戦へ突入する。
その後の展開
この後の物語は2期後編へと続き、始皇帝vsハデス、テスラvsベルゼブブといったさらに思想色の強い戦いが描かれていく。2期前編は、善悪・神と人の境界が崩れ始める転換点となる章である。
善と悪は本当に決まっているのか?
終末のワルキューレ2期は、1期で提示された「人類にも可能性がある」という希望を、さらに踏み込んで揺さぶるシーズンである。ここで描かれるのは、力の差ではなく、価値観そのものの崩壊だ。神が正義で、人類が悪という単純な構図は、2期で完全に否定されていく。
ジャック・ザ・リッパーが示した「悪の勝利」
第4回戦で描かれたジャック・ザ・リッパーとヘラクレスの戦いは、終末のワルキューレ全体の中でも象徴的な試合である。史上最悪の殺人鬼が、正義の神を打ち破るという結果は、善悪の基準が立場によって変わることを強烈に示した。ジャックは決して善人ではないが、「人類として戦う」ことを選び、勝利を掴んだ。その事実が、神々の価値観を大きく揺るがす。
雷電為右衛門が貫いた人類の誇り
雷電為右衛門は、神シヴァに敗れはしたものの、人類の誇りを体現した存在だった。彼は勝利よりも、自らの力と生き様を全力でぶつけることを選んだ。その姿は、勝敗だけが価値ではないことを示している。2期において雷電は、「負けてもなお尊い人類像」を提示した重要なキャラクターだ。
釈迦が壊した「神と人の境界線」
2期最大の転換点が、釈迦の裏切りである。神でありながら人類側につくという選択は、神と人という絶対的な境界線を破壊した。釈迦の存在は、「何者であるか」よりも「何を選ぶか」が重要であることを示している。この瞬間、ラグナロクは神対人類の戦いではなく、思想と信念の戦いへと変質した。
終末のワルキューレ2期は、善と悪、神と人という二元論を完全に崩し、物語を次の段階へ押し上げた章である。
伏線回収まとめ
ここからは、終末のワルキューレ2期(前編)で描かれた伏線やフラグを整理していきます。
善と悪は立場で決まるのか
ジャック・ザ・リッパーとヘラクレスの戦いは、「神=正義」「人類=悪」という単純な構図を完全に否定する伏線回収となっている。正義の神であるヘラクレスが敗れ、史上最悪の殺人鬼であるジャックが勝利することで、善悪の定義が立場によって変わることが強く示された。
力こそ正義ではないというテーマ
雷電為右衛門とシヴァの戦いでは、単純なパワーだけでは勝利できないことが描かれる。雷電は圧倒的な怪力を誇ったが、持久力と肉体の限界により敗北。力の強さよりも「使い方」や「持続力」が重要であるという伏線が回収された。
神と人の境界の崩壊
釈迦が人類側についたことは、神と人という絶対的な区別そのものを崩す出来事だった。神だから正しく、人だから愚かという価値観は完全に否定され、個としての思想や選択こそが重要であることが明確になる。
零福の歪みと感情の連鎖
零福は人類への嫉妬や悲しみが積み重なった結果、歪んだ存在へと変貌したキャラクターである。彼の暴走は、負の感情が連鎖することで破滅を招くという伏線を象徴しており、その結末として波旬の誕生へと繋がった。
純粋な悪という存在の提示
波旬は理由や思想を持たない「純粋な悪」として描かれる存在である。これは、これまでのラグナロクで描かれてきた信念や誇りを持つ戦士たちとは真逆の存在であり、物語が次の段階へ進んだことを示す重要な伏線回収となっている。
原作との主な違い
終末のワルキューレ2期(前編)では、原作漫画の展開を大筋で踏襲しつつも、テンポを重視した構成が取られている。特にジャック・ザ・リッパー戦や雷電為右衛門戦では、心理描写や観客席の細かな反応が簡略化されている一方、バトルの流れ自体は分かりやすく整理されている。また、釈迦と零福の関係性については、アニメでは演出と音楽によって感情面が強調され、原作とは異なる印象を受ける視聴者も多い。全体としては、原作の重厚なテーマを維持しつつ、アニメ向けに再構成された内容となっている。
名シーン集
ここからは、終末のワルキューレ2期(前編)で特に印象に残る名シーンを紹介します。
ジャック・ザ・リッパーの勝利宣言(第5話)
正義の神ヘラクレスを打ち破り、悪が勝利するという衝撃的な結末。ラグナロクの価値観を大きく覆した名シーンであり、物語の方向性を決定づけた瞬間でもある。
雷電為右衛門、全力の突進(第10話)
限界を超えた肉体でシヴァに挑み続ける雷電の姿は、人類の誇りと覚悟を象徴する名場面。敗北しながらも、その生き様は強烈な印象を残した。
釈迦の裏切り宣言(第11話)
神として参戦しながら、人類側につくと宣言した釈迦の一言は、ラグナロク史上最大級の転換点。神々が動揺する中、観客席が凍りつく演出も含めて名シーンとして語られている。
零福の絶望と崩壊(第14話)
歪んだ感情に支配された零福が完全に壊れていく場面は、悲しさと恐ろしさが同時に描かれた印象的なシーン。波旬誕生への伏線としても重要な場面である。
釈迦、六道棍を手に勝利する(第15話)
神器錬成によって覚醒した釈迦が、波旬を打ち破るクライマックス。力ではなく信念によって勝利を掴む姿は、2期前編を象徴する最高の名シーンとなっている。
終末のワルキューレ2期 強さランキングトップ5
本ランキングは、終末のワルキューレ2期(前編)に登場したキャラクターを対象に、
戦闘描写・勝敗・能力・戦い方・思想面を総合的に評価したものです。
2期後編(始皇帝・ハデス以降)の情報は含めていません。
1位:釈迦
神でありながら人類側についた釈迦は、2期前編における最強格の存在。未来を視る能力と圧倒的な精神力を持ち、零福、さらには魔界の王・波旬という規格外の存在を打ち破った。力だけでなく「心」を武器に戦う姿は、ラグナロクそのものの価値観を揺るがす存在として描かれている。
- 未来視による圧倒的な対応力
- 波旬を撃破した実績
- 神器「六道棍」の万能性
- 精神的に一切折れない覚悟
- 神と人を超えた思想的強さ
2期前編の象徴にして、規格外の最強存在。
2位:波旬
零福の身体から生まれた純粋な悪意の化身・波旬。未来視すら通用しない異質な存在で、釈迦を敗北寸前まで追い詰めた。理性や感情を持たず、破壊衝動のみで戦う姿は、神ですら恐れる存在として描かれている。
- 未来視を無効化する存在特性
- 圧倒的な破壊力
- 恐怖による精神攻撃
- 神々が危険視する存在
- 釈迦を追い詰めた戦闘内容
倒されたが、純粋な脅威度は作中屈指。
3位:シヴァ
第5回戦で雷電為右衛門と激突した破壊神シヴァ。肉弾戦では雷電に押される場面もあったが、舞踏神技による多段変化と持久力で勝利を掴んだ。耐久力・回復力・戦闘継続力に優れた神であり、総合力の高さが際立つ。
- 舞踏神技による戦闘形態変化
- 雷電を撃破した勝利実績
- 高い耐久力と回復力
- 長期戦に強い戦闘スタイル
- 神側の主力級存在
真正面から勝ち切る、完成度の高い破壊神。
4位:雷電為右衛門
人類史上最強の力士・雷電為右衛門は、純粋なパワーにおいては神をも凌駕する存在。神器によって筋肉の制限を解放し、シヴァを圧倒する場面も多く描かれた。しかし肉体への負荷が限界を超え、最後は敗北を喫する。
- 神を上回る膂力
- 近接戦闘での圧倒力
- 神器による肉体解放
- 正面勝負で神を追い詰めた実績
- 一撃必殺級の破壊力
条件が整えば最上位も狙える人類屈指の怪力。
5位:ジャック・ザ・リッパー
純粋な戦闘力では劣るものの、知略と心理戦で神を討ち取った人類代表。ロンドン市街地を舞台に、神器による罠と欺瞞を張り巡らせ、正義の神ヘラクレスを撃破した。条件付きではあるが、勝ち切る力を持つ異質な存在。
- 神ヘラクレス撃破の実績
- 環境を利用した戦術
- 心理戦の巧みさ
- 神器の応用力
- 状況限定での殺傷力
正面戦闘以外で最強格を倒した、異端の勝者。
終末のワルキューレ2期はどこで見れる?
| サービス名 | 見れる? | アニメ作品数 | 月額料金 |
|---|---|---|---|
| 人気No.1 DMM TV |
× | 6000作品 | 550円/月額 |
| dアニメストア | × | 6000作品 | 550円/月額 |
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| Netflix | 〇 | 7000作品 | 890円/月額 |
| Amazonプライム | △(レンタル) | 800作品 | 600円/月額 |
終末のワルキューレ2期の平均評価
総合点数
終末のワルキューレ2期
思想衝突
王の戦い
神の裏切り

おもしろさ
ストーリー
キャラ
中毒性
終末のワルキューレ2期は、1期以上にキャラクターの思想や信念に焦点を当てたシリーズです。釈迦の裏切りという衝撃的な展開を皮切りに、単なる力比べに留まらない重厚なバトルが描かれました。演出やテンポも改善され、感情移入しやすくなった点が高評価。ドラマ性とバトル性の両立が取れた完成度の高い続編となっています。
終末のワルキューレ2期はどんな人におすすめか?(300字)
- 1期を視聴済みの人
- 思想や信念がぶつかるバトルが好きな人
- 神話×歴史キャラの激突を楽しみたい人
終末のワルキューレ2期は、単なる強さ比べではなく、キャラクターそれぞれの「生き様」や「信念」が前面に押し出されたシリーズです。釈迦の裏切りや感情と思想が激しく交錯します。重厚なバトルとドラマ性を求める人に特におすすめの内容です。
